母が終の棲家を買いたがる

各年令ごとに「大きな買い物」の傾向が　変化していきます。
女子と男子でも　また　違ってきますよね。
昨年　母が　あるものを買いたがって　「えーッ！」と驚いたのですが・・

女子の年代別「大きな買い物」を考えてみると・・・

子供時代　：　自転車かな？
10代前半　：　習い事のピアノ　とか？
10代後半　：　自動車免許取得で　中古の軽自動車　？
20代前半　：　初めてのボーナスで 　ウォレットとキーホルダー？
20代後半　：　かわいい系のトートバック（ウォレットと同系列）
30代前半　：　40,000円を超える　ナイトクリーム　？
30代後半　：　ここで　買う人はいるかも　・　ある女優の名を冠したバッグ　？
40代前半　：　毎週末に　ミュージカルの舞台観劇とお食事　？
40代後半　：　季節ごとに　仲の良い4人組で　旅行　？
以下省略して　っと

70代で　・・　何と　母が「終の棲家」を買いたがったのです！

・・「ガーデン何とやら」の「小さな一区画」を　！　・・

もう　びっくり！

よくよく話を聞いてみると、自宅から車で25分ほど田舎方面に行った場所に、山を切り開いて、高台風に開拓した場所に　季節ごとに　花々が咲き誇る、素晴らしい眺望の「ガーデン何とやら」があるとか　・・・

で、連れられて　見学に行ってみました。

いやー　きれいでした！

さわやかな　良いにおいの風が吹いて　花々は揺れ、白い砂が敷き詰められた　遊歩道のような小道を　散策しつつ　、ココに眠っていらっしゃる方々の「墓碑銘」等を　読ませていただきながら　・・・

平穏な数時間を　共に過ごした母は　なんとも満足そうな顔をして　ニッコリとほほ笑みました。
ココだったら、眠っている自分に　ときどき会いに来てくれる家族が　ゆったりとした時間を過ごせるなーと思ったのでしょうね。

コツコツ貯めていた貯金をはたいて　母は買いました。
自分のためではあるけれども　家族に　つかの間でも　自分を通して「平穏な時間」を作ってあげたかったんでしょうね。

今　母は、天気が良い日は　お掃除に出かけています。
管理の方が　お掃除をしてくださるので、頻繁に通う必要はないのですが、お掃除をして、散策をして、ゆったりとした時間を過ごしに　せっせと　通っています。

まだまだ　ひよっ子には　想像できなかった、
年齢を重ねた女子版「大きな買い物」のお話でした。

うーんとときどきでいいので

周りの家族や友人の　大事なご用事のお伴をしてみると、今まで想像もしていなかった　彼女や彼の　心模様を　ほんの少し感じることができて　お互いの関係性に　ちょっぴり　変化が訪れるかも知れないなー　などと　思いました。

★　まだまだ　時間はかかるけれども　明日を信じて　今日を懸命に　・・（追記）　★